気づけばブログと名の付くものを初めて13年ほど経ちました。
超人気ブログとまではいかないもののとも「ブログでちょっと稼いでます」と言えるくらいのポジションにはなる事ができました。
色々と挑戦する中で「これやらなくても良かったな」と思うこともいくつか出てきました。
ブログ歴13年と言う中途半端な時期ですが思い立ったので記録に残しておこうと思います。
僕の思うブログ市場
10年以上前は「ブログでひと稼ぎ」が今よりもずっとしやすい環境がありました。
ウェブの世界で提供できる情報に限界があったり、検索エンジンのロジックも今よりチープだったりして、小手先のテクニックでも稼げる可能性が高かったからです。
素人が参入しやすい市場だったのです。
今はウェブ業界の事情も変わり、ウェブコンテンツのメインフィールドは動画の世界に完全にシフトしたと言えるのが現状です。テキスト主体になるブログの優位性は相対的に下がりました。
最近だと、メタバースと呼ばれる仮想空間(細田守監督の『サマーウォーズ』や『竜とそばかすの姫』のような世界)が広まっていくと見られており、ブログの優位性というのは下がることはあっても上がることはないと予想しています。
検索エンジンの仕組みが昔よりも成長し、単純な文章量でごまかせることも無くなりました。
運用する側のノウハウも溜まりに溜まり「SEO」を熟知した人が戦略的にコンテンツ制作していく市場に変わっています。
そんな中、今でも「ブログ」を副業として始めようとしている人がいます。
正直、「ブログは誰でもできるよ!」と言われてるのは「サッカーボールは誰でも蹴れるよ」と言ってるレベルの話で、そこからサッカー選手になれるかは別の話です。
可能性がゼロだと言ってるわけではありません。
ただ、よほどセンスがない限りは地道な積み重ねをして1年以上かけてやっと結果が出てくるものだと思ってた方が良いでしょう。
軌道に乗るまではサーバ代などでお金がかかるので、時給換算するとむしろマイナスになるくらいですよ。必ず成功する保証もないので、小金が欲しいならコンビニバイトでもした方が確実性は高いです。
「ブログで稼ぐ」はお手軽でも簡単でもないのを最初に書いておきました。
ブログ歴
僕のブログ歴ですが、古代のSNSであるMixiや、はてなダイヤリーで日記を書くところから始まりました。
ブログらしいブログは、2009年に開設したBloggerのブログがおそらく最初。一応今も残ってます。
これは2014年まで更新しました。この時は完全に日記としての活用ですね。
並行して、BIGLOBEのウェブリブログで音楽関係のブログを運用してました。
(アフィリエイトでちょっと稼ぐようなことができたのはここからです)
その後、自分の情報発信サイトを持って運用していこうと始めたのがこの「コヨイ」です。
2015年に開設しました。
このコヨイは、更新したりしなかったり、方針に迷子になったりしながら、雑多に情報を扱う半日記的なサイトとしてまもなく7年というところまできました。
今は月間1万PVも行きませんが、うまく流行に乗れた時期は月間10万PVほどを獲得した時期もあり、一つの成功体験になっています。
現在はコヨイを月1くらいで更新しながら、安いノートパソコンを紹介するやすぱそ、作業効率化に関する情報サイト作業効率化リサーチの運用をしています。
色々運用する中で感じた「少なくとも初心者時代はやらなくても良かったなと思うこと」のストックが最近増えてきたのでここらで書いていくことにしました。
初心者ブログ運営者がこだわらなくて良い7つのこと
色々ポイントはあるのですが、僕が感じてることを7つに絞って紹介してきます。
もちろん、これらに対する反対意見もあるでしょうが一つの意見としてみてもらえたらと思います。
その1.Adsense貼らなくてもいいよ
結論から言うとAdsenseは不要です。ごめんね、稼げません。
少なくとも最初から焦って貼ることを目指さなくてOKです。
一応説明しておくと、ブログを始めようという人の登竜門としてAdsenseと呼ばれるGoogleが提供する広告システムがあります。広告を貼ってクリックされれば広告収入が得られる、というわかりやすいシステムなので多くのが人が挑戦しています。
Twitterでブログをやってる人のアカウントをフォローすると「10回も落ちてる」とか「5記事で合格できました」とか、とにかくAdsenseの話題をよく見かけると思います。
ですが、個人的には次のことからAdseseは無理にやらなくて良いと考えています。
- やってみると思ったほど稼げない
おすすめをしない一番の理由です。
コヨイでは月10万PVに達した時でさえ2万円ほどしか稼げませんでした。
2万円と聞くと大きいですが、そもそも10万PV稼ぐのが大変です。 - エネルギーの無駄
Adsenseの審査通過はある程度体系化されてるものの、明確な基準はありません。
おそらく、審査する人の裁量にもよるのだと思います。この見えないゴールを目指して試行錯誤するよりは素直に記事を書いてる方が有意義に時間が使えます。 - Adsenseの審査通過自体の価値はない
Adsenseって別に試験でもなんでもなくて「広告を貼って良いか」の審査です。
Googleさんも「収益化の準備ができました」というだけで「合格」とか言わないはずです(違ってたらごめんね)。
なんなら昔は申請出せば広告貼れる世界でした。
せいぜい「このサイトならマズい内容もないし広告出してもいいんじゃない?」くらいのものですよ。
収益化を狙うなら、他のアフィリエイトやAmazonアソシエイトなどの方がよっぽど利益を狙っていきやすいです。
僕の運営するやすぱそは完全にその路線です。Adsenseは貼っていません。
その2.Google AnalyticsやSearch Consoleは気にしすぎなくてOK
Google AnalyticsやSearchConsoleなどでアクセス解析することは重要です。
自分のブログが成長してるかの指標にもなりますし、モチベーションアップにもつながります。
しっかり分析してサイトの改善につなげましょう。
ただし、最初のうちはなかなか伸びにくいのが当たり前なので、あまり気にしすぎないのが吉です。
ちょっとした出来事でアクセス数の波ができるので分析のしようもないかと思います。
もちろん、短期間でアクセスが伸びるケースもありますが、それは例外と思っておきましょう。
また、自身でモチベーションが維持できるなら「半年は見ない」選択も一つです。
気にしすぎるとメンタルにきます。
Twitterなどやってると中には1、2ヶ月でアクセス数を急上昇させる天才的なブログ運営者もいるのですよ(本当かどうかわからないけど)。
そんなときに自分のブログのアクセス数と比べてしまうと落ち込むことになりかねません。
本来、他の人とはブログに使う時間の差もあるし、ジャンルによってアクセスの集まりやすさも違ってたりするので比べようがないのですが、アクセス数だけ聞いて他人の方が多いとそれだけへこんじゃったりするのですよね。
「絶対に自分のサイトは伸びる」と思ってる人以外は、最初の半年くらいのGoogle Analyticsは悪でしかないので見ない方がいい、と個人的には感じています。
その3.SNS運用はおまけ程度でOK
Twitterなどを適度に行い、情報交換などに活用するのは素晴らしいです。
でも、SNSでの集客がメインという場合を除いてはそんなに力を入れなくてOKです。
なぜならSNSは時間も食うし、「いいね」に対して意外と記事は読まれないから(個人の感想です)。
Twitterって周りに情報発信できるからすごくアクセスを伸ばすきっかけに使えそうだと思うのですが、いざやってみてもアクセス伸びないんですよ。
自分でTwitter見る時も、誰かが「記事更新しました!」とツイートしたの対して”いいね”で終わっちゃうという心当たりがあるので、そういうことなのでしょう。
ただ、これは僕にSNSのセンスがないのと、Twitterの活用度合いが低いからなのだと思います(笑)
とはいえ、1日の自由な時間が限られる人はブログに専念することをオススメします。
その4.ドメインパワーは参考指標のひとつにすぎないよ
自分のサイトの影響度を数値化するドメインパワーという仕組みがあり、国内だとパワーランクチェックツールというサイトがよく使われています。
これも気にしなくていいです。
実際、僕のサイトの1つがしばらくドメインパワー0でしたが、月1万円以上稼げていました。
どういうことかというと、あくまでドメインパワーは、被リンク(よそのサイトからのアクセス)の数や運用期間などから「おそらくこのサイトはこのくらいの価値があるだろう」と判定するサイトなのです。
被リンクを意図的に増やしてある程度ドメインパワーを上げることはできますが、あくまで「ドメインパワーが上がった」だけのことで、「良質のサイトになった」わけではないのです。
例えるなら、テストでカンニングをして良い点をとっただけで、自分の頭がよくなったわけではないのです。
地道に運用をして、結果としてドメインパワーが上がっていくのが健全な成長方法です。
決してドメインパワーを上げることを目的にしないようにしましょう。
その5.WordPressテーマでそれほど悩まなくていいよ
なかなかアクセスが伸びない期間があると、WordPressでサイトを運用している人なら「テーマを変えたらアクセス伸びるんじゃないか?」と思う時期がやってきます(独断)。
これも、一部のケースを除いて不要です。
まず、テーマ選びに時間がかかるし、切り替えにも通常手間がかかるので、記事更新に使える時間が大幅に減ってしまいます。
その割に期待できる効果はほとんどありません。
唯一やる価値があるとしたらサイトのパフォーマンス改善をしたい場合。
自作のテーマだったりマイナーなものではその辺りのパフォーマンスが最適化されてないケースがありますので、思い切ってテーマ変更してみるのはありでしょう。
また、テーマ変更することによってモチベーションアップにつながるならやってもいいと思います。
時間を食うということだけはお忘れなきよう。
その6.読み手のいるかわからない記事は書かない
このコヨイのように自由に記事を書くブログって身近なテーマで記事を書いていくことが多いです。
その際、直近でブログを始めた人にとっても身近なことってブログのことなんですよね。
「WordPressを使ったブログの始め方」、「Adsense合格のコツ」とか書きがちです。
みんなも書いてるからと思ってとりあえず記事にしてはしていませんか?
でもそれって誰が読むのでしょう。
結論、読み手がいるかわからないその瞬間だけの記事は書かなくて良いです。
「次にブログを始める人が読むでしょ」って思うでしょうが、そう思ってるあなたも誰かのブログを読んでいたはずです。そう、ブログの始め方に関する情報は世の中に溢れています。
その中であなたのブログをあえて読む確率ってどのくらいでしょうか。
僕だったら1、2記事WordPressのことを書いてるブログよりは,何十記事と専門的にWordPressの情報を発信しているサイトをチェックします。
と書いたものの、雑記ブログでとりあえず練習もかねて書く分には良いかと思います。
ダメなのは無計画にそれらの記事を書いてしまうことです。
その7.やりたくないならブログはやめよう
いざやってみたものの「簡単にスキマ時間で稼げる副業」のイメージとのギャップを感じる人も少なくないと思います。
長期的に続ければ、相応のノウハウも蓄積されるのでぜひ1年2年と続けて欲しいと思うところではありますが、「思ったよりめんどくさーい」と思ったらやめてしまうのも一つです。
だって書きたくないブログやってても楽しくないですもの。
最初に書いた通り、なかなか稼げないのがブログです。
1年以上続けて成果が出てくると聞いてはいるものの1年というのは長く、成果が出てくるまで続けるのはしんどいです。
なのでそんな時はブログを思い切ってやめましょう。
一つアドバイスするならばしばらくは「ブログを閉鎖せず残しておく」ことをオススメします。
やめたものの後からやる気がでてくるケースもあるからです。
それはほんの気まぐれだったり、周りから促されたり色々なケースがあるかと思います。
そんな時にブログを残してさえいればすぐに再スタートが可能です。
一度WordPressサイトを立ち上げた方ならわかると思いますが結構な労力を使います。
再開時にその手間をショートカットできるのはかなり大きいと言えるでしょう。
僕も半年以上の休止期間を挟んだりしたことがありました。
そんなんでも気にせず再開すればいいのです。
長年運用してきたから見えること
以上、時々Twitterに書き出してた「ブログ運営に対して思うこと」を記事としてまとめてみました。
ブログ初心者がセオリーと思ってる事へのアンチな内容になってますし、熟練ブロガーの方でもこれに同意できない人もいるとは思います。
あくまで僕の体験を通して感じたこととなりますので、共感できる方がいて、その方が参考にしてもらえたら幸いです。
コメント
はじめまして。
「やすぱそ」から来ました。
先日、紹介されていたLenovoのAmazon整備済品を購入しました。
開封した時には「えっ?新品?」と思うようなものでした。機能的にも全く問題なく、見えないところにもホコリは見当たらず、状態は「新品」とありました。本当にいい買い物が出来て一言お礼をお伝えしたくて書かせていただきました。
この記事と関係ないお話で申し訳ありません。また寄らせていただきます。
町田マチオさん、コメントありがとうございます!
詳しいコメントはやすぱその方で返信させてもらってます!